蔵人日記

今期、富士見蔵は諏訪蔵より1ヶ月遅れの4月13日に皆造日を迎えました。季節の蔵人には早退してもらい、諏訪蔵の社員と富士見蔵の社員とで富士見蔵の後片付けを行っています。桜の花もまだ咲かない寒い富士見蔵ですが、新入社員も加わって、きびきびと後片付けを行っています。


富士見蔵では、3月22日の掛留めで季節の蔵人が引き上げてから諏訪蔵の社員と一緒に上槽などの作業をしてきました。4月13日に皆造になりましたので、これからは設備の分解洗浄や掃除などが主な作業になります。単調な作業ですが、手を抜くと酒質にも影響する重要な作業ですのでしっかり行いたいです。


諏訪蔵では3/13に皆造を迎え今期の醸造が終了いたしました。振り返ればいろいろとありましたが、何とか無事終えることが出来ました。季節労務の方々は3/22に引上げ諏訪蔵は今ひっそりとしています。私を含めた年間社員の者たちは、3/23より富士見蔵に集合し諏訪蔵に合わせて帰られた季節労務の方々の後を引き継ぎ、残った数本の製造を行っていきます。富士見蔵の皆造予定日は4/13です。


富士見蔵では今、22日の掛留めに向けて後半の銀撰の仕込みをしています。上槽は特撰本醸造を搾っています。22日に季節の蔵人が引き上げてしまうので、その後は諏訪蔵の社員も富士見蔵に来て一緒に上槽などの作業をしていきます。少人数で大変ですが、最後まできちんと作業していきたいです。


1月に仕込んだ大吟醸夢殿は、2月21日に1番目を搾る予定です。今期の山田錦は例年と違って溶けやすい印象だったので原料処理に大変気を使い、いつもより大分吸水を制限しました。もう少し水を吸わせても良かったかなと思うところもありますが、経過はなんとか順調にきています。どんなお酒が出てくるか楽しみです。


富士見蔵では、生酒や特撰本醸造の仕込みをしています。仕込んだもろみが100本を越えたので、やっと先が見えてきた感じです。上槽は辛口生一本、山廃金寿などを搾っていますが、麹米の洗米浸漬をきちんと管理できたのできれいで軽い酒質になっています。


諏訪蔵は大吟醸酒の仕込の真っ最中です。山花と夢殿の仕込みを行っていますが、両方とも山田の高精白米ですから、浸漬は限定吸水を行い、甑でのふかしを行っております。山花の製造を今年ほど多く造るのは諏訪蔵では始めてのことなので、富士見蔵で築き上げた山花の品質を少しでも崩さぬように細心の注意を払って仕込んで行きたいと思っています。


富士見蔵では今、辛口生一本と山廃金寿の仕込みをしています。22日からは夢殿の仕込みも始まります。上槽は奥伝寒造り、辛口生一本などを搾っています。今年は、奥伝と生一本の麹米の洗米浸漬を大きなタンクではなく、30kgずつ洗う自動洗米浸漬装置で処理しました。作業が増えて大変ですが、出来たお酒は良くなっていると思います。


今、「純米夢殿」の仕込みの真っ最中です。今年の山田錦は洗米しても割れが大変少なく、良い仕上がりです。出来た麹は力が強く、これからのもろみ管理でお米を溶かし過ぎないように注意が必要かなと思っています。順調に行けば、1月の中旬には搾ることが出来そうです。


富士見蔵では「奥伝寒造り」の仕込みが終わって、「辛口生一本」の仕込みがしばらく続きます。上槽は「奥伝寒造り」が続いています。今年は「山花」の製造が諏訪蔵に移ったので12月の大吟醸の仕込みは「純米夢殿」1本だけになり昨年までの年末に比べてちょっと寂しい感じです。